著書
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▼著書
子ども向けの本に加え、「小学生に通じるように話す」という本職の経験を生かし、大人にも「分かりやすい」と感じていただける一般書を書く機会を多くいただいてきました。
下記、それぞれの本の出版の経緯や、著者としてこめた想いについて簡単に記します。
出版年が新しい順に上から並べています。
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これを書いている2024/5/18現在、絶賛ゲラチェック中です。今まで書かせていただいた本のなかで、いちばん苦戦した本です。前半については、世界の人口や言語、宗教などから、条約や国際法、貿易、海や宇宙空間の管理、国際連合をはじめとする各種国際組織、といった「国際社会」の概要と仕組みについて解説しています。後半は世界を地域別・国別に分け、ここ10年~20年の紛争や社会問題に焦点を当てています。たとえば、ロシアについてはウクライナだけでなく、チェチェンや南オセチアのあたりから解説しています。「世界史のキホン」の続きのような感覚で読んでいただけると嬉しいです。
改訂版 頭がよくなる 謎解き社会ドリル
かんき出版 2023/4/5発売
2016年に出版した本の内容が少し古くなってきたので、内容を最新化し、さらに直近の入試問題を参考に、全体の1/3の問題を差し替えました。前半には「非常に易しい」選択問題が100問並んでいます。いずれも後半の「思考系」の問題を解くための手掛かりとなる知識です。中学受験生(6年生)は、1問たりとも外してはいけません。後半には「思考系」に分類されることが多い問題を72問並べています。中学受験をしないお子さんにも楽しんでいただけるように設計した本ですが、麻布や海城、武蔵、駒場東邦といった、記述の量が多い難関中を受けるお子さんにもぜひ早いうちに読んでおいていただきたい一冊です。
今さら聞けない! 世界史のキホンが2時間で全部頭に入る
すばる舎 2021/10/25発売
「世界史」は、理解するのに、政治や地理から文化や経済に至るまで幅広い知識を求められる敷居の高い分野だと思っており、「キホン」シリーズで書く以上は、その敷居の高さが敵になることは分かっていました。書くときにこだわったことは2つ。ひとつは、「初めて出てくる言葉はできるだけ意味の説明とともに出すこと」、もうひとつは、「とにかくタテに読み進められること」。章を地域別に区切ることなく、時系列順にページが並ぶように工夫しました。ちなみに恥を忍んで申し上げますと、初版には一か所、「大秦王安東」と書くべきところが「大一」となっているというとんでもない誤植があります。申し訳ないです。
カリスマ先生が教える おもしろくてとんでもなくわかりやすい 日本史
アスコム 2021/4/10発売
日本でもっとも有名なネコ型ロボットをほうふつとさせる書影。
中身は2017年発売の『CD2枚で古代から現代まで 聞くだけで一気にわかる日本史』の内容に、一部、改訂を施したものです。書籍のみで音源がない分、200円ほどお求め安くなっています。新型コロナがもたらした混乱でCDの生産がストップする中、なんとか皆様のお手元に届くように、ということでアスコム様が用意してくれた一冊です。私としてはノドを枯らして収録したCDブックへの思い入れが強いですが、音源不要、文字列のみでOKという方はぜひこちらをご利用ください。
今さら聞けない! 政治のキホンが2時間で全部頭に入る
すばる舎 2018/11/3発売
大人の学びなおし本としても、中学受験生の公民の読本としてもお勧めの一冊です。大型の選挙があるたびに、Amazonのkindle本全体で1位まで浮上してくれる本で、書籍も版を重ね、30,000部目前です。書店に並ぶ「政治入門」本の多くが、比較的思想が強めの方が書かれたものであることに気づき、比較的フラットな1冊があっても良いのではないかと感じたことが執筆のモチベーションとなりました。私のことをまったくご存じない、夜のお店で働くおねえさま方に、政治入門本として読んでいただけていることを知ったとき、少しは世の中のお役に立てた気がして嬉しくなりました。
中学受験 見るだけでわかる社会のツボ
青春出版社 2018/3/27発売
「中学受験社会」という「本業」について語った一冊です。
大量の知識(言葉)は覚えたものの、それぞれがつながりを持っておらず、テストの場においてうまく引き出せない、というのは中学受験生あるあるのひとつです。「地理」「歴史」「公民」の3軸について、それぞれ、どのような順番で知識を増やしていけば、効率よく知識と知識がつながりを持った状態できるか、という角度で社会の勉強法を語っています。
「地理の基本のひとつは凸凹」という趣旨から生まれた「3D地図クイズ」と、「これだけは覚えておきたい重要年代のゴロ合わせ」が、おまけでついています。
楽しくおぼえてアタマに残る 謎解き 社会用語
かんき出版 2017/12/20発売
「都道府県名」と「人名」について、連想ゲーム形式で知識を増やしていくクイズ本です。
レベル5「活火山の数日本一」→レベル4「世界自然遺産の1つがある」→レベル3「深川飯」→……と見ていって、どこの段階で答えがひらめくか、というもの。大人ならレベル5か4で、鍛えられた中学受験生ならレベル3の時点で答えに辿りついてもらいたいものです。
親子で問題を出し合えると楽しいですし、マジメにやればテストでの得点力(特に解くスピード)も相当鍛えられるのですが、やはり「本」というハードではやりにくいところもあったかもしれません。「アプリでやれ」という声が自分でも聞こえています。
CD2枚で古代から現代まで 聞くだけで一気にわかる日本史
アスコム 2017/5/19発売
本文をそのまま読み上げたCD(データもあります)が付いたオーディオブックですが、最大の特徴(?)は、読み上げているのがプロのナレーターではなく筆者である、というところです。池袋のスタジオに丸2日缶詰になり、喉が枯れるまで何度も読みあげたのが懐かしいです。
内容は日本史概説で、それぞれの「時代の特徴」と、いわゆる「流れ」と呼ばれる、重要な出来事同士の因果関係の説明に重点をおいています。初学者でもとっつきやすい一冊にするために、大ナタを振るって細かいネタを泣く泣く落としていきました。
※2021年に音源なしで価格を下げた新版が発売されていますが、CD付も購入可能です。
頭がよくなる 謎解き社会ドリル
かんき出版 2016/12/21発売
初めて書いた思い出の一冊です。
「中学受験生以外のお子さん」でも楽しめる「社会科」の「思考系」の本を、というのが、企画当初、編集の方からいただいたリクエストでした。社会において「考える」というのは「知識と知識を組み合わせる」ことだと捉えていた自分は、知識の量が必ずしも多くないお子さんにも楽しんでいただくにはどうすればよいか、というところで悩みました。どのような構成で解決を図ったか、ぜひ、本書を見てたしかめていただけますと嬉しいです。
※2023年に内容を大幅リニューアルした改訂版を出版しました。